矢滝城跡(読み)やたきじようあと

日本歴史地名大系 「矢滝城跡」の解説

矢滝城跡
やたきじようあと

[現在地名]大田市祖式町、邇摩郡温泉津町西田

温泉津ゆのつ西田にしたとの境界に位置する矢滝城山(六三四・二メートル)にあり、東は銀を採掘したせん山と対峙している。北側の鞍部には銀山と温泉津を結ぶ街道要衝であった降路ごうろ坂があり、祖式そじき川本かわもと(現川本町)方面へ向かう道の分岐点でもあった。銀山開発の二年後の享禄元年(一五二八)大内義隆が銀山守備のため築いたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報