真の一声(読み)シンノイッセイ

デジタル大辞泉 「真の一声」の意味・読み・例文・類語

しん‐の‐いっせい【真の一声】

能の構成部分の一。大部分脇能と「松風」で、ツレを伴った前ジテが登場したときにうたう謡。
能の囃子事はやしごとの一。1に先だつ囃子で、大鼓小鼓に笛があしらう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「真の一声」の意味・読み・例文・類語

しん【真】 の 一声(いっせい)

能楽で、脇能の前ジテが登場するときに演奏される大鼓・小鼓と笛との合奏の囃子(はやし)。静かにしかもさわやかに演奏する。この囃子で登場した役は、その直後に必ず一声を謡(うた)う。また、脇能以外では、三番目物の「松風」にのみ真の一声がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android