相引き(読み)アイビキ

デジタル大辞泉 「相引き」の意味・読み・例文・類語

あい‐びき〔あひ‐〕【相引き/合(い)引き】

歌舞伎小道具の一。演技中、俳優が用いる方形の腰掛け。
俳優のかつらにつけたひも。内側左右にあり、後頭部で結ぶ。
はかま両脇前後を縫い合わせた部分。
引き合うこと。引っ張り合い。
足首つかんで兄弟が、大の男を―に」〈浄・今国性爺〉
敵味方双方が引き揚げること。
敵御方みかた―に京白河へぞ帰りにける」〈太平記・三三〉
互いに弓を引いて、矢を射ること。応戦すること。
かたき射るとも―すな」〈平家・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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