相判・合判(読み)あいはん

精選版 日本国語大辞典 「相判・合判」の意味・読み・例文・類語

あい‐はん あひ‥【相判・合判】

〘名〙
① 二人以上の人が一緒に責任をとることを証するために連帯で押す判。連判
※十輪院内府記‐文明一四年(1482)九月二一日「相判事、加州固辞。後日入御耳、遂以加判。祝著之至也」
二重売買などのため、同一物件につき二通以上の契約書が作成され、二人以上の権利主張者が存在すること。
※長宗我部氏掟書(1596)九一条「一 田畠相判事、年号日付可前後事」
③ (「あいばん」とも) =あいいん(合印)
歌舞伎天衣紛上野初花河内山)(1881)序幕「こりゃこりゃ長松合判(アヒバン)を押した分は、蔵へ持って行って来い」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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