直系・傍系(読み)ちょっけいぼうけい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「直系・傍系」の意味・わかりやすい解説

直系・傍系
ちょっけいぼうけい

祖父・親・子・孫と父祖から子孫へまっすぐつながる関係を直系という。これに対して、兄弟・いとこ同士のように共同始祖を通じてつながる関係を傍系という。直系・傍系の関係にある者をそれぞれ直系親・傍系親という。また、直系・傍系という語は、直系(傍系)血族、直系(傍系)姻族、直系(傍系)尊属、直系(傍系)卑属などとして用いられる。これらのうち直系血族は自然血族なかでもっとも基本的な関係であり、民法上、扶養義務(877条)、相続(887条・889条)、近親婚の禁止(734条)などの点で傍系よりも強い法律上の効果が認められている。

[高橋康之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android