盛込(読み)もりこむ

精選版 日本国語大辞典 「盛込」の意味・読み・例文・類語

もり‐こ・む【盛込】

〘他マ五(四)〙
① 盛って中に入れる。
※艷魔伝(1891)〈幸田露伴〉「此方の手に盛(モ)り込(コマ)るるをば知らず」
一つ計画や考えの中に、いろいろなものをいっしょに取り入れる。
シェイクスピア(1952)〈吉田健一〉フォルスタフ「生命を持っているという実感を、作品に盛り込む仕事を」

もり‐こみ【盛込】

〘名〙
① 数種の料理菓子などをそれぞれ一つの器に盛り込むこと。特に、懐石料理向こう付けなどで、数種類の料理を同時に盛り込むことをいう。
② 邦楽演奏用語。主として三味線声曲でいう。三味線の楽句の完奏を待たず、それに少しダブらせて唄い出すこと。
※通学物語(1941)〈渋沢秀雄〉声「私は長唄の三味線を弾いた。〈略〉前弾が済んで歌が盛込みになる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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