百島(読み)ももつしま

精選版 日本国語大辞典 「百島」の意味・読み・例文・類語

もも‐つ‐しま【百島】

連語〙 (「つ」は「の」の意の古い格助詞) 多く島々一説に、多くの島々を伝って行く舟足の軽い小舟の意から、「足軽小舟」と類音の「足柄小舟」にかかる枕詞
万葉(8C後)一四・三三六七「母毛豆思麻(モモツシマ)足柄小舟歩き多み目こそ離(か)るらめ心は思(も)へど」

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「百島」の意味・わかりやすい解説

百島
ももしま

広島県東部、松永湾の出口にある島。尾道(おのみち)市に属す。北は沼隈(ぬまくま)半島、南は横島に対している。面積3.08平方キロメートル。尾道市本土側への通勤・通学者が多く、島内では漁業やミカン・野菜栽培などが行われている。八幡神社では正月にお弓神事が行われる。尾道港から島内の福田港を経由して、福山(ふくやま)市常石(つねいし)港に通じるフェリー、旅客船便がある。人口653(2009)。

[北川建次]

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デジタル大辞泉プラス 「百島」の解説

百島

広島県尾道市、尾道港の南東沖約7キロメートルに位置する備後群島の島。「ももしま」と読み、古くは桃が多く「桃島」と表記したとの説もある。面積は約3.08平方キロメートル。百島八幡神社で毎年1月に行われる伝統行事「御弓神事」は市の無形文化財閉校になった中学校を利用し、現代美術作家の柳幸典が企画・設立したアートセンター「ART BASE百島」がある。

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