白髭・白鬚(読み)しらひげ

精選版 日本国語大辞典 「白髭・白鬚」の意味・読み・例文・類語

しら‐ひげ【白髭・白鬚】

[1] 〘名〙 白いひげ。
万葉(8C後)二〇・四四〇八「ちちのみの 父のみことは たくづのの 之良比気(シラヒゲ)の上ゆ 涙たり 歎きのたばく」
[2]
[一] 謡曲。脇能物。観世・金春・金剛喜多流。作者不詳。曲舞は観阿彌作曲。勅使近江国(滋賀県)白鬚明神に参詣すると、明神が老漁夫の姿で現われ、比叡山が仏法結界の地となった縁起を語って社壇に入る。やがて、明神は天女龍神をつれて現われ、舞を舞い奇特を示す。「太平記」による。
[二] 「しらひげ(白鬚)の明神」の略。
※浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)四「近江の湖にて、白髭(シラヒゲ)の岩飛。よし野の滝おとし、是皆れんまなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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