白水寺跡(読み)しらみずじあと

日本歴史地名大系 「白水寺跡」の解説

白水寺跡
しらみずじあと

[現在地名]脇町 小星

岩倉いわくら地区の西部、白水(井口・小星の境界)小星こぼし側にあった寺院。現白水神社南西の田地跡地で、同神社の権現堂はもと当寺の奥院だったと伝えられる。寺跡は北方に点在する池から流れ出た小谷の合流点で水に恵まれており、寺を中心に集落が形成されたといわれる。建武元年(一三三四)四月一一日の旦那売券(熊野那智大社文書)に「いわくらのせんたち」とみえ、すでに一四世紀には岩倉地区に熊野先達の活動拠点があったことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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