白月（読み）ビャクゲツ

デジタル大辞泉

びゃく‐げつ【白月】

古代インドの暦法で、月が満ち始めてから満月に至るまでの15日間の称。びゃくがつ。はくげつ。⇔黒月。
「―黒月のかはり行くをみて、三十日をわきまへ」〈平家・三〉

はく‐げつ【白月】

１ 明るく輝く月。明月。
２ ⇒びゃくげつ（白月）

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

はく‐げつ【白月】

〘名〙

① 光の明るい月。明月。

※文華秀麗集（818）上・和坂領客対月思卿見贈之作〈王孝廉〉「寂寂朱明夜、団団白月輪」 〔杜甫‐謁文公上方詩〕

② ⇒びゃくげつ（白月）

びゃく‐げつ【白月】

〘名〙 古代インドの暦法で、新月の一日から満月の一五日に至るまでの一五日間のこと。白分。びゃくがつ。⇔黒月。

※若木集（1377頃）海南月上人遊岳「豈不_レ見、鎮海明珠轆轆転、黒月隠兮白月現」 〔宿曜経‐上〕

びゃく‐がつ ‥グヮツ【白月】

〘名〙 ＝びゃくげつ（白月）

※高野本平家（１３Ｃ前）三「白月(ビャクグ_ハツ)黒月(こくぐ_はつ)のかはり行をみて」

出典　精選版 日本国語大辞典