白井次郎右衛門(読み)しらい・じろうえもん

朝日日本歴史人物事典 「白井次郎右衛門」の解説

白井次郎右衛門

生年生没年不詳
江戸前期,江戸本所辺に住んだ町人。椿新田開発の願人。寛文年間(1661~73)に下総国東部(千葉県)の湖水 椿海干拓幕府出願,開発請負人として辻内刑部左衛門と共に工事を開始。湖水を九十九里浜に落とす三川堀開削に着工するが,途中資力が尽きて脱落し,辻内も病没。新田開発は辻内の養子善右衛門に引き継がれた。<参考文献>『千葉県海上町史・椿新田関係史料』

(川名登)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の白井次郎右衛門の言及

【椿海干拓】より

…下総国香取,海上,匝瑳(そうさ)3郡(現在の千葉県旭市,八日市場市,香取郡干潟町,東庄町,海上郡海上町)にわたる湖,椿海の水を九十九里浜に排出した干拓事業。計画は元和年中(1615‐24)よりあったが,寛文年中(1661‐73)に江戸町人白井次郎右衛門が江戸幕府に出願,代官伊奈氏の検分を受けたが不許可となった。白井は幕府大工棟梁辻内刑部左衛門を仲間として再び出願,勘定頭の検分,普請奉行任命等を経て工事に着手した。…

※「白井次郎右衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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