普及版 字通 「癒(漢字)」の読み・字形・画数・意味
癒
常用漢字 18画
(旧字)
18画
(異体字)瘉
14画
[字訓] いえる・やむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は瘉(ゆ)。瘉は〔説文〕七下に「(い)ゆるなり」とあり、癒の初文。治瘉して心安らぐことを、愉という。〔孟子、公孫丑下〕に「今、小(すこ)しく(い)えたり」とあり、が治癒の義の本字。いま常用字表に、癒を治の字として出しているが、この字は古い字書にみえず、〔集韻〕に、瘉の或(ある)体として録するものである。わが国の古い字書にも、〔名義抄〕に瘉・字を録し、の字はみえない。に「すぐれる、まさる、いよいよ」などの訓があるので、を治の字と定めたものであろう。字解については兪・瘉・字条参照。
[訓義]
1. いえる、やむ。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報