痴話・千話(読み)ちわ

精選版 日本国語大辞典 「痴話・千話」の意味・読み・例文・類語

ち‐わ【痴話・千話】

〘名〙
① 情人同士がたわむれ合ってする話。いろばなし。むつごと。転じて、情事。いろごと。
※俳諧・鷹筑波(1638)二「二道かくる人のさいかく ちはながらさせるむさしは上手にて〈正平〉」
※雑俳・すがたなぞ(1703)「千話すれば娘が泣てとりさゆる」

ちわ・る【痴話・千話】

〘自ラ四〙 (「痴話」を動詞化したもの) 男女がむつごとをいう。いちゃつく。また、痴話狂いをする。
洒落本・太平楽巻物(1782)「あげまき助六、小むらさきに権八ともいふやうな、末の世までもうたはれるやうな事はなく、ただわけもなくちわるも有」
※隣の女(1893)〈尾崎紅葉一六「若い男女が対座(さしむかひ)此般(こんな)に千話(チワ)るのを」

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