出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…すなわち,初めは小さな亀裂でもしだいに成長し,ついには全断面が破壊するわけで,この現象を疲れ(または疲労)という。疲れ試験は材料が無限回(ある有限回数を指定することもある)の繰返しに耐える最大の応力(疲れ限度という)を求めるもので,変動荷重が加わる機械の破壊は多くの場合疲れの結果起こるので重要な試験である。ただし多大の時間と労力を要するので,疲れ限度を引張強さなど材料の他の性質から推定することも行われる。…
…その例を図に示すが,N=106~107で曲線が折れ曲がっている。つまり,このときの応力幅以下では,疲労が起きないことを示しており,その応力幅を疲労限度(疲れ限度),または耐久限度と呼ぶ。通常の疲労試験は,Nが107以上となる応力幅を疲労限度とするが,アルミニウム合金のような非鉄金属では107回を超えても破壊が起こり,疲労限度が存在しない場合もある。…
※「疲れ限度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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