由良湊神社(読み)ゆらみなとじんじや

日本歴史地名大系 「由良湊神社」の解説

由良湊神社
ゆらみなとじんじや

[現在地名]洲本市由良三丁目

高熊たかくま山の北東麓、東流するみや川左岸にある。祭神は速秋津日子神・速秋津比売神・品陀和気尊。旧郷社。速秋津日子神・速秋津比売神の両神は淡路に祀られるイザナギ神の子で水戸(港)の神と伝えられる(古事記)。「延喜式」神名帳に記載される津名つな郡の小社「由良湊神社」は当社に比定される。承暦四年(一〇八〇)六月、白河天皇の不例が諸神の過穢による祟りであると卜奏があり、淡路国の「由良湊神」などに中祓が命じられた(同年六月一〇日「神祇官奏」朝野群載)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報