田荘・田庄(読み)たどころ

精選版 日本国語大辞典 「田荘・田庄」の意味・読み・例文・類語

た‐どころ【田荘・田庄】

〘名〙 令制以前の寺院豪族が私有した農業経営地。なりところ。大化の改新の詔で(書紀‐大化二年正月)屯倉(みやけ)とともに廃止された。⇔屯倉
※書紀(720)崇峻即位前(図書寮本訓)「大連の奴の半(なかは)と宅とを分けて、大寺の奴・田庄(タトコロ)と為」
[語誌]倉庫などの建物を含めた田地一帯をいうか。大化前代の豪族の土地所有の形態であり、皇族が所有する屯倉(みやけ)と区別される。税として稲などを収納し、それぞれの共同体の倉庫に一括管理したものと思われる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android