田舎館跡(読み)いなかだてあと

日本歴史地名大系 「田舎館跡」の解説

田舎館跡
いなかだてあと

[現在地名]田舎館村田舎館

国道一〇二号の北側の集落が館跡と思われる。水田との比高四―五メートルで、東西約三〇〇メートル・南北約二〇〇メートルのほぼ方形の平城。かつては巨大な水堀があり、八反田はつたんだの東、田舎館の北と南西にある三館で一城をなしたと思われる(津軽諸城の研究)

建武三年(一三三六)六月二一日田舎楯合戦があり、攻撃側の曾我貞光の若党矢木太郎光俊が負傷している。南北朝期以前は工藤氏の居館であったと思われる。戦国時代には田舎館千徳氏の居館であったが、天正一三年(一五八五)千徳掃部は大浦(津軽)為信の攻撃を受け田舎館に立てこもる三〇〇余は、数にまさる為信軍に全滅させられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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