改訂新版 世界大百科事典 「田舎館」の意味・わかりやすい解説 田舎館[村] (いなかだて) 青森県中部,南津軽郡の村。人口8153(2010)。津軽平野南部に位置し,中央を西流する浅瀬石(あせいし)川の沖積地からなる。南北朝期には田舎郡,田舎楯の名がみられ,近世には津軽藩領であった。中心の田舎館には,戦国時代には南部氏配下の千徳氏の居城があった。村域の6割を水田が占め,県下一の良質米の産地として知られ,米の10a当り収量は全国屈指の成績をあげている。浅瀬石川の自然堤防上ではリンゴの栽培も行われている。弥生時代の田舎館遺跡がある。JR奥羽本線が通じ,川都駅からはJR五能線が分岐する。執筆者:佐藤 裕治 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報