田ノ上八幡神社(読み)たのうえはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「田ノ上八幡神社」の解説

田ノ上八幡神社
たのうえはちまんじんじや

[現在地名]日南市飫肥一〇丁目

日南市立飫肥おび中学校の東、字十文字じゆうもんじに位置する。江戸時代には飫肥城城郭の東部にあたった。彦火火出見命・神功皇后・応神天皇・天児屋根命・経津主命・武甕槌命・万幡比命・田心比命・天押雲命ほか七柱を祀り、旧村社。「日向地誌」は祭神を彦火火出見尊・豊玉姫・応神天皇の三柱とする。初めは田ノ上八幡と称して楠原の八幡原くすばるのやはたはら社殿を創建したが、諸事不便であったため三年後の天永元年(一一一〇)に現在地に移転、延徳二年(一四九〇)島津忠広が父の崇敬していた当社を再興したと伝える。天文二二年(一五五三)焼失したが、同二四年に忠広の養嫡子忠親が社壇を造営するなど、飫肥城主豊州島津家から代々崇敬されていたという(日州神社考)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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