甑落(読み)こしきおとし

精選版 日本国語大辞典 「甑落」の意味・読み・例文・類語

こしき‐おとし【甑落】

〘名〙 (「甑」と「腰気(こしき)」は同音であるところからという) 昔、宮中出産の時のまじないとして行なった行事御殿の棟から甑をころがし落とすこと。皇子の時は南へ、皇女の時は北へ落とすという。→甑を落とす
浄瑠璃・姫小松子日の遊(1757)四「此比我娘中宮、めで度も若宮平産せし、こしき落の噂聞つらん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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