瑞龍院(読み)ずいりゆういん

日本歴史地名大系 「瑞龍院」の解説

瑞龍院
ずいりゆういん

[現在地名]白鷹町高玉

山東麓、西高玉にしたかだまにあり、稲荷山と号し、曹洞宗本尊釈迦如来。寺伝によれば享徳二年(一四五三)の開創で、開基は伊達持宗、開山の実庵は師物外(遠州山名郡海蔵寺開山)勧請開山とし自らは二世となった。盛時には末寺五〇〇ヵ寺にのぼったとされ(白鷹町史)置賜郡における曹洞宗布教の一拠点となった。しかし、一方で当寺の庇護者であった伊達氏の置賜経略のなかで、長井氏支配時代以来の在地領主鮎貝氏に対抗するための梃子入であったともいわれ、文明一七年(一四八五)八月二五日には伊達氏の奏請により勅願所に列している(「後土御門天皇綸旨」奥羽編年史料所収瑞龍院文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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