球磨(読み)クマ

デジタル大辞泉 「球磨」の意味・読み・例文・類語

くま【球磨】

熊本県南東部の郡。また、その一帯を占める地域名。宮崎・鹿児島両県に接する山間地。

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改訂新版 世界大百科事典 「球磨」の意味・わかりやすい解説

球磨[村] (くま)

熊本県南部,鹿児島県に接する球磨郡の村。人口4249(2010)。北部九州山地,南部は国見山地に属する山地が占め,村域の9割近くが山林である。中央部を西流する球磨川は西端の大坂間(おおさかま)付近から向きを変え,西境沿いを北流する。主産業は農林業で,米のほか栗,タバコ,ナシの栽培が行われ,杉,ヒノキの良材を産する。九州最大の鍾乳洞といわれる球泉洞や森林館,急流〈槍倒しの瀬〉などの名所があり,大坂間は球磨川下り遊覧船下船場になっている。人吉・球磨の観光中心地の一つ。JR肥薩線,国道219号線が通じる。
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