現御神(読み)あらみかみ

精選版 日本国語大辞典 「現御神」の意味・読み・例文・類語

あら‐みかみ【現御神】

書紀(720)大化元年七月(北野本訓)「明神(アラミカミ)御宇(あめのしたしら)日本(やまと)天皇詔旨(おほむこと)らまとのたまはく」

あき‐つ‐みかみ【現御神】

延喜式(927)祝詞(出雲板訓)「挂けまくも畏き明御神(アキツミカミ)と、大八島国知ろし食す天皇命の手長の大御世と」

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世界大百科事典(旧版)内の現御神の言及

【明神】より

…しかし記録の上では,《日本後紀》弘仁5年(814)9月15日条に豊稔を感謝して〈明神〉に奉幣したとあるのが初見で,その後《続日本後紀》承和10年(843)4月の条に山埼神が〈名神〉にあずかったとありながら,同15年(848)3月の条には同神を〈山埼明神〉と記しており,また嘉祥1年(848)11月の条には隠岐国伊勢命神がよく霊験を示すので〈明神〉に列せられたとあるなど,当初は従来の〈名神〉との混用があって同義であったらしい。なお《公式令》の詔書式には〈明神御宇(あらみかみとあめのしたしろしめす)天皇〉とあって,これは〈現御神〉(《続日本紀》文武元年(697)8月)と同義とみてよい。【薗田 稔】。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」