珠珠正院(読み)すずしよういん

日本歴史地名大系 「珠珠正院」の解説

珠珠正院
すずしよういん

現珠洲市正院地区・蛸島たこじま地区と三崎みさき地区の一部および能都のと真脇まわきを含む一帯に比定され、南北に分れる。院名は律令期に設置された正倉に由来し、一〇世紀後半から一一世紀初めにかけて、国衙によって編成された国衙領。康治二年(一一四三)一〇月四日の源季兼寄進状(九条家文書)にみえる「珠珠院内若山庄」の四至に「南限珠珠正院真脇村」「北限同院八条袋」とあり、若山わかやま庄を挟んで二地域に分離していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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