玉衣・珠衣(読み)たまごろも

精選版 日本国語大辞典 「玉衣・珠衣」の意味・読み・例文・類語

たま‐ごろも【玉衣・珠衣】

〘名〙
※永久四年六月四日参議実行歌合(1116)「雲はれぬさ月きぬらしたま衣むつかしきまで雨じめりせり〈源俊頼〉」
② 衣の裏に宝珠が縫いつけられてあるのを知らず、諸国を流浪したという「法華経‐五百弟子受記品」の比喩における、珠を縫いこんだ衣。
夫木(1310頃)三四「たまころも身を離れずと聞けどなほ光見ねばやありとしもなき〈藤原雅有〉」

たま‐ぎぬ【玉衣・珠衣】

〘名〙 (「たま」は美称) 美しい衣服。立派な衣服。ぎょくい。たまごろも。
※夫木(1310頃)九「白妙の露の玉きぬ上にきてからなでしこの花やねぬらん〈よみ人しらず〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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