玉落(読み)たまおち

精選版 日本国語大辞典 「玉落」の意味・読み・例文・類語

たま‐おち【玉落】

〘名〙 江戸時代、切米(きりまい)取りの旗本扶持米(ふちまい)を交付するための一種の抽籤方法。各自氏名および受け取り高を記した紙片を丸めて特別の装置がしてある箱に入れ、その中から落ちた紙片の順に交付するもの。春秋冬の三期に浅草蔵前で行なわれた。また、その交付される扶持米を蔵宿(くらやど)札差(ふださし)で受け取ることもいう。
随筆耳嚢(1784‐1814)六「御切米玉落にて、札差が許へ両三人連にて参り」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android