玉散る(読み)タマチル

デジタル大辞泉 「玉散る」の意味・読み・例文・類語

たま・る

玉となって飛び散る。「―・る汗」
奥山にたぎりて落つる滝つ瀬に―・るばかり物な思ひそ」〈後拾遺・雑六〉
刀剣の刃が、すごみを帯びて光りきらめく。「抜けば―・る氷のやいば

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「玉散る」の意味・読み・例文・類語

たま【玉】 散(ち)

① 玉が飛び散る。露や水しぶきなどが、玉のように散る。
貫之集(945頃)三「春たちてかぜやふくとて今日みればたきのみをより玉ぞちりける」
② 刀剣の刃が光りきらめくさまにいう。
信長記(1622)一上「得たり賢しと三条吉則、二尺五寸、ぬけば玉ちるはかりなるをもって」

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