獅子塚古墳(読み)ししづかこふん

日本歴史地名大系 「獅子塚古墳」の解説

獅子塚古墳
ししづかこふん

[現在地名]美浜町郷市

郷市ごいち集落の北、国道二七号沿いにある三方郡内唯一の前方後円墳。明治三〇年(一八九七)開墾の際遺物が出土して発掘調査がなされ、装飾付長頸壺・筒形器台・高坏・坏などの須恵器類に加えて角坏二点、少量の馬具・武器類などの鉄製品が出土した(「獅子塚古墳」福井県史跡勝地調査報告第一冊・一九二〇年)

昭和五三年(一九七八)の再発掘により石室内部の構造が明らかにされ、長さ約六〇センチの鉄剣、玉類、数多くの須恵器破片などが出土した。古墳は主軸をほぼ東西にとり全長約三二・五メートル、東に後円部、その直径約一七メートル、前方部の幅約一五メートルで、後円部の高さ約五メートル、葺石・埴輪の外部施設を有する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android