猪飼・猪養(読み)いかい

精選版 日本国語大辞典 「猪飼・猪養」の意味・読み・例文・類語

い‐かい ゐかひ【猪飼・猪養】

[1] 〘名〙 上代朝廷御料に供するイノシシを飼う職。
古事記(712)下「答へて曰ひしく、我は山代(やましろ)の猪甘(ゐかひ)ぞといひき」
[2] (猪養) 奈良県桜井市初瀬付近の山腹の名。但馬皇女(たじまのひめみこ)の墓があったといわれる。
万葉(8C後)二・二〇三「降る雪はあはにな降りそ吉隠(よなばり)の猪養(ゐかひ)の岡の寒からまくに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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