狭心症治療βブロッカー剤(読み)キョウシンショウチリョウベータブロッカーザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説

狭心症治療βブロッカー剤

製品名
《ブフェトロール塩酸塩製剤》
アドビオール(田辺三菱製薬

 βブロッカーには、心臓の拍動を活発にしたり、血圧を上昇させたりする交感神経のβ作用を抑えるはたらきがあります。狭心症洞性頻脈の治療に用いられます。


 過敏症状(発疹ほっしん発熱、かゆみなど)、うっ血性心不全をおこすことがあります。このような症状をおこしたら使用を止め、すぐ医師に報告してください。


 徐脈吐き気嘔吐おうと、涙液分泌抑制、低血圧、めまい、頭痛、ねむけ、下痢などがおこることがあります。このような症状をおこしたら、医師に報告してください。


錠剤です。1日3回、食後服用が原則です。ただし、1回の服用量については、医師の指示を守ってください。


②過去にこの薬で過敏症状をおこしたことがある人、家族にアレルギーなどのある人は、医師に報告してください。また、気管支喘息ぜんそく、気管支けいれんのおそれ、糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシス、高度の徐脈、房室ブロック、洞房ブロック、心原性ショック、肺高血圧による右心不全、うっ血性心不全、未治療の褐色細胞腫のある人には使用できません。


妊婦あるいは現在妊娠している可能性のある人は、使用できません。あらかじめその旨を医師に報告してください。


長期使用する場合は、定期的に心機能検査を受けてください。


⑤かってに使用を中止しないようにします。薬の使用を中止するときには、医師に指示のもと、徐々に減量していきます。


⑥現在使用中の薬があったり、ほかに薬を使う場合には、必ず医師に相談してください。血糖降下剤、交感神経抑制剤、カルシウム拮抗剤などと併用すると効果が低下したり、副作用が出やすくなります。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報