精選版 日本国語大辞典 「指示」の意味・読み・例文・類語
し‐じ【指示】
〘名〙 (「しし」とも)
① (━する) 物事をそれと指さして示すこと。そこにあることを示すこと。教え示すこと。
※万葉(8C後)五・八〇〇・序文「盖是亡二命山沢一之民 所以指二示三綱一更開二五教一」
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一「君若(も)し一村に達するの路を指示し玉ふあらば、又何ぞ玉趾を煩はさんや」 〔史記‐蕭相国世家〕
② (━する) 人に知らせたり、人を指図したりすること。また、その知らせや指図。
※帰省(1890)〈宮崎湖処子〉一「空中猶ほ亡魂ありて、暗裡に我に指示するなりと」 〔史記‐藺相如伝〕
③ 中世、箇条書の書き出しに用いられて、以下に旨趣を申し述べることを示す語。
※大乗院寺社雑事記‐長祿二年(1458)一〇月一六日「指示 一、小矢部・楠本両庄公事銭事、可有御知行之由蒙仰事、曾以不承及事候」
さし‐しめ・す【指示】
〘他サ五(四)〙 指を向けて示す。指示する。
※四河入海(17C前)一五「坡に寄て、道要をさししめさるるぞ」
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一二「命令訓敕は、人生の行くべき道路を指し示すに過ず」
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