牧長(読み)ぼくちよう(ちやう)

普及版 字通 「牧長」の読み・字形・画数・意味

【牧長】ぼくちよう(ちやう)

牧場の長。〔史記、貨殖伝〕夫(そ)れ(烏氏)(ら)は鄙人牧長、(巴蜀寡婦は窮の寡なり。禮、乘に抗し、名、天下に顯はる。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の牧長の言及

【牧】より

…令制の牧は〈厩牧令〉によると,牧ごとに長1人,帳1人をおき,馬,牛それぞれ100頭の〈群〉について各2人の牧士を配した。牧長,帳は春秋に禄を与えられ考課をうける官人であるが,実例では郡司級の地方豪族が用いられており,任期も定められていない。牧長は国司の指揮下にあって,牧士を率いて馬牛の増殖に当たり,隍,柵などの施設の修造,春の野焼き,秋の校印,馬牛帳の作成などの責任をもっており,生産された馬は軍団の乗馬にあて,一部は駅馬,伝馬とし,民間に売却されることもあるが,その処分は国司の権限に属する。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」