牢抜（読み）ろうぬけ

精選版 日本国語大辞典

ろう‐ぬけ ラウ‥【牢抜・籠ロウ抜】

〘名〙

① 囚人を牢屋から出すこと。また、無実の罪であったことが判明し、囚人が牢から出るさい牢番に支払う礼。

※宇都宮家式条（1283）五一条「有司等称_二籠抜_一、貪_二放免之族_一云々」

② 囚人が牢から抜けでること。破牢。牢破り。脱獄。江戸時代、牢抜けはもっとも重く罰せられた。

※禁令考‐別巻・棠蔭秘鑑・亨・八五・寛保二年（1742）「牢抜手鎖外し御搆之地え立帰候もの御仕置之事」

出典　精選版 日本国語大辞典