牡丹平村
ぼたんだいらむら
[現在地名]黒石市牡丹平
黒石城下東方の山形街道に沿い、豊岡の西方にあたる。元禄二年(一六八九)の黒石平内巳年郷帳(市立弘前図書館蔵)に牡丹平の名があり、それ以前は大杭村といったと思われる(津軽の奥)。享保一〇年(一七二五)の黒石領郷村帳(同館蔵)に新村として書出されているが、元文四年(一七三九)頃には福民村・堤沢村・出石田村などの支村ができているので(「黒石領御日記」同館蔵)、享保―元文の間に開墾が進展したといえる。
牡丹平の南側の五輪台の崖下に、法華清水という名泉があり、慶長二年―承応元年(一五九七―一六五二)に妙経寺の前身法輪寺があった所である(「妙経寺記録」黒石地方誌)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報