牟田寺(読み)むでんじ

日本歴史地名大系 「牟田寺」の解説

牟田寺
むでんじ

[現在地名]吉野町大字六田

吉野川南岸の六田むだ城山山麓にある。超勝山西方院と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。開基陽勝。「元亨釈書」に陽勝は元慶三年(八七九)比叡山に登ったが、のち夏は金峯きんぶ山に入り冬は牟田寺に住すとあり、「扶桑略記」延喜元年(九〇一)八月条に「到吉野郡牟田寺、三年苦行、初絶粒食菜、次止菜菓食、後毎日服粟一粒、夏上金峰山、冬下牟田寺、無倦勤修、終到同郡堂原寺」とある。以来天台系修験寺院であったと考えられるが不詳。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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