牟婁郷(読み)むろごう

日本歴史地名大系 「牟婁郷」の解説

牟婁郷
むろごう

和名抄」高山寺本・東急本とも「牟婁」と記し、東急本は「无呂」と訓を付する。天平一七年(七四五)一〇月付平城宮出土木簡に「牟婁郡牟婁 」とある。「続風土記」は「今の芳養田辺秋津万呂三栖五荘の地ならむ」とし、「日本地理志料」は「続風土記」の説を踏襲する。「大日本地名辞書」は「今田辺町瀬戸鉛山村付近の地なるべし」とする。

牟婁郷
むろごう

「和名抄」高山寺本・刊本ともに訓を欠く。「大和志」は「方廃村存」とし、むろ村に「一作牟婁」とあるので、現御所ごせ市大字室に比定

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報