片知村(読み)かたぢむら

日本歴史地名大系 「片知村」の解説

片知村
かたぢむら

[現在地名]美濃市片知

板取いたどり川下流域にある山間の村。南流して同川へ注ぐ片知川中流の谷間に本郷がある。牧谷まきだに八郷の一つで、南は長瀬ながせ村、北端ふくべヶ岳(一一六二・六メートル)がある。村名は瓢ヶ岳の妖魔伝説に由来し、妖魔の形を知った所と伝え、形知とも記されたという。慶長郷帳に「かたぢ村」とみえ、村高七三石余。元和五年(一六一九)幕府領から尾張藩領となり幕末に至る。正保郷帳では田高六石余・畑高六七石余・紙舟役六石余・山年貢五〇石。明暦覚書では概高二〇三石余、人数六四四、馬三九、板取山から出された材木の流木留賃は角木銀五分・末口物銀一匁で、百姓は商人方から受取った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android