熊崎村(読み)くまざきむら

日本歴史地名大系 「熊崎村」の解説

熊崎村
くまざきむら

[現在地名]園部町熊崎

瓜生野うりうの村と上木崎かみきざき村の北に位置し、東は新堂しんどう村、西は市森いちもり(現丹波町)、北は志和賀しわが(現日吉町)。南東部に耕地集落があって、北から西にかけては三〇〇―四〇〇メートルの山が連なり、船井郡および現京都府の分水界を形成している。

室町時代熊崎村は、北野きたの社領船井庄一一ヵ村の一つであった。「北野社家日記」延徳三年(一四九一)三月二三日条に、大田保定宛ての船井庄八ヶ村代官職補任状を載せるが、そのうちの一村が熊崎村であった。

熊崎村
くまさきむら

[現在地名]山陽町熊崎・山陽団地さんようだんち一―七丁目

すな川の右岸門前もんぜん村の北に位置する。慶長一〇年(一六〇五)備前国高物成帳(備陽記)鳥取ととり庄に熊崎村とある。寛永備前国絵図では高四〇四石余。貞享元年(一六八四)の赤坂郡高目録(池田家文庫)によると慶長九年検地があり、高四五三石余。貞享元年に荒などを引いた残高四三一石余。享保六年(一七二一)には田畠二四町九反余、家数三八・人数一九五、池三(備陽記)。文化年間の「岡山藩領手鑑」によると直高六七七石余、蔵入地と直高三〇〇石の伊勢領、家臣六名の給地。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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