煮拗(読み)にえこじけ

精選版 日本国語大辞典 「煮拗」の意味・読み・例文・類語

にえ‐こじけ【煮拗】

〘名〙 (形動) (よく煮えないこと、なま煮えの意から) できそこなうこと。中途半端なこと。また、そのさまやその人。
浄瑠璃薩摩歌(1711頃)上「すふても見せず心からにゑこじけのわか後家」

にえ‐こじ・ける【煮拗】

〘自カ下一〙 なま煮えになる。煮えそこねる。
※浄瑠璃文句穴さがし(1830‐44頃)四「梅川も頼まれた釜の下を気もつけず、其ままほっておくが、大方此飯は焦げ付たか煮えこじけたか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android