デジタル大辞泉
「然もあり」の意味・読み・例文・類語
然もあ・り
1 そのようである。
「よに―・らじ」〈落窪・一〉
2 もっともである。
「加持などまゐりて出でさせ給へと申す。―・る事とみな人申す」〈源・若紫〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
さも【然も】 あり
① すでに存する
事態を受けて、その事態の
実現を認める
表現。そのようである。そのようになる。
※
謡曲・通盛(1430頃)「泊り定めぬ
海人の釣り舟候ふよ。さもあらば思ふ子細あり」
② すでに存する事態を受けて、その事態を当然あるべき事態と
肯定、支持する
気持を表わす。当然のことだ。もっともなことだ。
※
源氏(1001‐14頃)若紫「こよひはなほしづかにかぢなどまゐりていでさせ給へと申す。さもある事とみな人申す」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報