然あらぬ(読み)さあらぬ

精選版 日本国語大辞典 「然あらぬ」の意味・読み・例文・類語

さ【然】 あらぬ

連体修飾語に用いる慣用の形で、「顔」「態」「様子」など抽象的な名詞に続く。なにげない。そしらぬ。何でもない。
御伽草子・はもち中将(近古小説新纂所収)(室町末)「太夫此よしきくよりも、さあらぬていにもてなして」
浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)三「扨は夫にも打明しと思ふ怒をさあらぬ顔」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android