火起請(読み)ヒギショウ

デジタル大辞泉 「火起請」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ぎしょう〔‐ギシヤウ〕【火起請】

起請の一種神前などで真っ赤に熱した鉄片を握らせ、手のただれた者を不正と決めたもの。鉄火てっか

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精選版 日本国語大辞典 「火起請」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ぎしょう ‥ギシャウ【火起請】

〘名〙 起請の一種。神前などで、真っ赤に焼けた鉄、石などを握らせ、手のただれるか否かによって邪正を定めるもの。鉄火
信長公記(1598)首巻「我々火起請とりすまし候はば左介を御成敗なさるべきの間」

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世界大百科事典(旧版)内の火起請の言及

【湯起請】より

…湯起請は史料の上では15世紀,室町時代中ごろのものが最も多いが,おそらく在地の慣行ではもっと古くから行われていたものであろう。 ところで,戦国時代末から江戸時代初頭にかけては,理非相半ばして決着をつけがたいような境相論に際しては,鉄火(火起請)もしばしば行われた。これは掌に牛玉宝印(ごおうほういん)を広げ,その上に灼熱した鉄棒,鉄片を受け,湯起請と同じように,かたわらの棚の上に置くものである。…

※「火起請」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」