火照・熱(読み)ほてり

精選版 日本国語大辞典 「火照・熱」の意味・読み・例文・類語

ほ‐てり【火照・熱】

〘名〙
① 熱くなること。熱気を帯びること。特に、怒りや恥ずかしさで顔や体が熱くなったり、のぼせて顔が赤くなったりすること。→おもほてり
※俳諧・七番日記‐文化一四年(1817)五月「砂山のほてりにむせる小舟哉」
② 夕やけで赤くなること。
※新撰六帖(1244頃)三「山の端にほてりせる夜は室の浦に明日は日和と出づる船人藤原家良〉」
③ 大風の吹こうとするとき、沖の方の海面が赤く光ること。
※俳諧・反故集(1696)下「颶母(ホテリ)

ほ‐て・る【火照・熱】

〘自ラ五(四)〙
① 熱くなる。顔や体が熱気を帯びて熱く感じる。ほとる。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
※俳諧・春鴻句集(1803頃)夏「放免に扇にほてる祭かな」
山上または海上が、夜光る。
※随筆・夏山雑談(1741)四「山上海上の夜光をほてるといふは火照(ホテル)なるべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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