瀬台野河岸(読み)せだいのかし

日本歴史地名大系 「瀬台野河岸」の解説

瀬台野河岸
せだいのかし

[現在地名]水沢市真城 瀬台野

瀬台野館跡のある台地下の河岸段丘にあった北上川の河湊。四牛しうし安土呂井あとろいの河岸とともに中世から用いられていたとみられるが、具体的なことはわかっていない。元和六年(一六二〇)水沢城主石母田大膳が米五〇〇石を江戸に回送しているが(「米通判」石母田文書)、この河湊より移出したものと考えられる。正保二年(一六四五)水沢留守氏により瀬台野御蔵が設けられたと伝え、以後水沢町の商港として賑ったが、たびたびの北上川の洪水によって河道が変わり、享保三年(一七一八)上流安土呂井村に御蔵が移され、河岸も移った(三宅文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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