濫筆・乱筆(読み)らんぴつ

精選版 日本国語大辞典 「濫筆・乱筆」の意味・読み・例文・類語

らん‐ぴつ【濫筆・乱筆】

〘名〙
文字を乱暴に書くこと。書体の乱れていること。自分筆跡をへりくだっていうこともある。みだれがき。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三「得々の状は乱筆御判読も出来兼ぬる縦塗横抹の書翰紙に溢れ」
② むやみに書きまくること。
※うもれ木(1892)〈樋口一葉〉一「是れでは合はぬの割仕事に、時間を厭ひ費用(いりめ)を減じて、十を以て一に更ふる粗画濫筆(ランピツ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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