澄切(読み)すみきる

精選版 日本国語大辞典 「澄切」の意味・読み・例文・類語

すみ‐き・る【澄切】

〘自ラ五(四)〙 水や空気などによごれがなく、澄みわたる。非常によく澄む。比喩的に、心に迷いが全くなくなることなどもいう。
※両足院本山谷抄(1500頃)一三「世俗の中にいて世俗に汚されぬ事は、渭水の沈湿の中を流てすみきったやうなぞ」
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「澄徹(スミキ)る空は藍でも滴れさうな、何処一点の雲もない」

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