潮見神社(読み)しおみじんじや

日本歴史地名大系 「潮見神社」の解説

潮見神社
しおみじんじや

[現在地名]武雄市橘町永島字汐見

潮見山の東麓にあり、上宮と中宮は現存するが下宮は跡地だけを残している。祭神は上宮が伊弉諾・伊弉冉両神と橘諸兄。中宮が神功皇后・応神天皇・武内宿禰橘奈良麻呂・橘公業ほかである。下宮には渋江公村分家の牛島公茂・中村公光を祀ったとの記録がある。旧郷社。

伝承によれば天平八年(七三六)の創祀というが、これを立証する史料はない。安元二年(一一七六)二月の武雄社僧覚俊解状(武雄神社文書)に「任同御庄鎮守塩見社之例」とある。

伝承によると、中宮の祭神の一人である橘奈良麻呂は天平宝字元年(七五七)九州に流され、この地にきて、持参した右近の橘の実を上宮の社前にまいたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android