(読み)みなぎる

精選版 日本国語大辞典 「漲」の意味・読み・例文・類語

みなぎ・る【漲】

〘自ラ五(四)〙
① 流れがはげしくて、水しぶきが立つ。水がみちあふれる。あふれるばかりいっぱいになる。
狭衣物語(1069‐77頃か)二「からうじてみなぎり、渡るに、かの底の水屑も、思し出でられて」
② 力、感情などがあふれるほどにみちひろがる。
浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)鐘入「胸にみなぎる、れんぼの熱湯

みなぎら・す【漲】

〘他サ五(四)〙 みなぎるようにする。あふれるばかりいっぱいにする。
※浄瑠璃・念仏往生記(1687頃)一「千尋(せんじん)の堤に勺水をそそぎて洪水をみなぎらし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「漲」の意味・読み・例文・類語

ちょう【漲】[漢字項目]

[音]チョウチャウ)(呉)(漢) [訓]みなぎる
水が一面に張りつめる。「漲溢ちょういつ
[名のり]みつ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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