滝谷宿(読み)たきやしゆく

日本歴史地名大系 「滝谷宿」の解説

滝谷宿
たきやしゆく

[現在地名]三島町滝谷 居平

近世伊北いほう街道の駅所。滝谷組郷頭の居村で街道が四通八達した要衝の地。古くは蘆名・山内両氏の支配した城下町で、黒川くろかわ(現会津若松市)横田よこた(現金山町)一四里間のほぼ中央に置かれた伝馬宿でもあった。「新編会津風土記」の柳津やないづ(現柳津町)の項に「一里三十町大沼郡滝谷村に継く」とあり、享保期(一七一六―三六)に滝谷組郷頭山内吉右衛門の著した雑補弁略銘記(山内家文書)によれば、若松城下より滝谷まで七里三三町、本荷三三四文・無荷二二一文・柳津より滝谷まで一里三三町、本荷八五文・無荷五六文とある。宿の町割は永禄年間(一五五八―七〇)に行われ(三島町史)、初めは村内を流れる滝谷川に沿う片側一列の町並であったらしく、渠はすべて街道を横断して滝谷川に注いでいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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