溝辺町(読み)みぞべちよう

日本歴史地名大系 「溝辺町」の解説

溝辺町
みぞべちよう

面積:六三・五〇平方キロ

姶良郡の中央内陸部に位置し、東は隼人はやと町、北は横川よこがわ町、西は姶良町、南は加治木かじき町に接する。町域のうち高屋たかや山陵(日向高屋山上陵の治定地)南方は広大なシラス台地十三塚原じゆうさんつかばる台地で、隼人町境に鹿児島空港がある。姶良町境の長尾ながお(六八〇・一メートル)は広大な山林を形成する。その北から横川町境を天降あもり川支流の久留味くるみ川が南東流し、中央部から網掛あみかけ川が、西部から宇曾木うそのき川がそれぞれ南流し、流域田地が広がる。溝辺鹿児島空港インターチェンジのある九州自動車道と国道五〇四号が南北に走り、有川ありかわ三縄みなわ境の十文字じゆうもんじは周辺市町村を結ぶ交通の要衝となっている。

遺跡は標高二〇〇―三〇〇メートルの十三塚原台地上で多く確認されている。なかでも縄文時代早期の押型文土器(石峰式土器)の標式遺跡である石峰いしみね遺跡は有名。旧石器時代から古墳時代以降まで続く複合遺跡で、縄文草創期・早期・前期の土器編年の基準となる資料が出土

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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